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  • 執筆者の写真犬のしつけ教室 coln.ドッグトレーナー

犬を飼うということ【分離不安症編】

みなさん、こんにちは!

大阪府の東大阪市という場所で『犬のしつけ教室 coln,』を営んでいます村上と申します。

今回の私のブログでは『犬を飼うこと』について、お話しをしていきたいと思います。



いきなりの結論になりますが‥‥。


犬を飼うという事は『新しい家族を自宅に迎え入れる』ということです。


ですが、どうでしょうか?

現在も『捨てられる犬や飼育放棄、虐待行為や他人に譲る』といったお話しが度々聞こえてきます。


人は無意識のうちにペットに対して差別化してしまい、何事も『人間が一番』といった意識を持ちがちです。ある程度の主従関係は大事ですが、あまりにも意識しすぎると関係性のバランスが壊れてしまいます。逆に、可愛がるあまり犬を大事にしすぎてお互いの依存度が高くなり、分離不安症などの兆候が出てきたりもします。


ある飼い主さんから『よく吠えるので困っています。』といったご相談を受けました。

トレーニングを重ねていくうちに吠え癖の原因が分かり、飼い主さんにご説明しました。


【分離不安症】


そう、飼い主さんから少しでも離れれば、ものすごい勢いで吠え続けます。

飼い主さんにお聞きしたところ『数年前に仕事が忙しく、家をずっと留守にしていた』との事でした。


その後、自宅を中心に仕事が出来るようになり『愛犬のために仕事中も一緒に居てあげれる』と思い、以前よりは遥かにたくさんの時間を愛犬のために使えるようになり、安心されていました。


しかし犬のしつけといった観点からすれば、この『ずっと一緒に居てあげる』という行動が『見えない落とし穴』になります。


この飼い主さんは『良かれと思い』長年の間、24時間常に愛犬の側で居過ぎたため、お互いに『自分だけの時間』を持てなくなっていったのです。


『分離不安症』は病気ではありませんが、あまりストレスがかかりすぎると体調を崩したりするケースもあります。さて、この『分離不安症』とは、具体的にどういった場面で起きるのでしょうか‥‥?



ケース①【留守番時】


長時間のお留守番などで不安を感じ、部屋の中を散らかしたり、物を破壊したりして、飼い主さんの帰宅時には『絶句』する場合も。


ケース②【車から離れる時】


犬は車を停めるエンジン音や、飼い主さんが車から降りる動作などを記憶しており、その場面がくると即座に『行かないで!!』とばかりに吠え続ける。


ケース③【他人に預ける時】


動物病院やペットホテルなど、飼い主さん以外の人に預ける際に不安が増し、処置ができないなどの問題が起きて、帰宅後には体調を崩す場合も。



上記以外にも様々なケースで『分離不安』がおき、飼い主さん含めお互いがストレスを溜めてしまいます。各ご家庭の生活リズムや環境も関係してきますが、普段の生活から愛犬に対して『犬自身の時間』を作ってあげるようにしましょう。



『分離不安症』について、もう一つ付け加えておきたいことがあります。



ケースによっては


【分離不安症は犬だけの問題ではない】


という事です。



そうです。場合によっては『分離不安症』のきっかけを作っているのは、もしかしたら『飼い主さんご本人』かもしれません。


『かわいそうだから、離れられない』

『一緒にいる時はずっと観察する』

『吠え止まないからそばにいる』

『常に愛犬を観察する』


このような心当たりがある方はいるでしょうか‥‥?

こういった行為自体をしてはいけないのではなく、普段から『メリハリを意識しておく』こと『お互いの関係性のバランスを保つ』ことの意識付けが大事です。


前述した飼い主さんのトレーニングでは、犬に『離れても帰って来る』ことを理解してもらうトレーニングや『いなくてもさみしくない、楽しい。』事などを意識付けしていく上で、飼い主さん自身にも『愛犬と離れる勇気』を持ってもらえるように、お話していく予定です。


今回は、犬を飼うということ【分離不安症編】をお話しました。

ご視聴ありがとうございました。



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